ピエール瀧のあの事件があってから暫くは、というか今後もう新作の出演自体が難しいかもしれない
白石監督の過去作「凶悪」が面白かったこともあり今作も同じようなバイオレンスタッチの映画なのでは?という期待があった
何より告知画像のピエール瀧とリリーフランキーの「何かやらかしそう」な雰囲気はバリバリに出ているので期待しない方がおかしい
映画のあらすじ
「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれた当時11歳の女の子
同級生をカラオケボックスでカッターナイフを使い殺人。当時の学校内の写真からネット上で犯人の顔を特定されてしまう。
その時の3本指と2本指の独特のポーズから「32」サニーと勝手に呼ばれ熱狂的なファンサイトが立ち上がっていた。
事件から14年が経ったある日、中学生教師をしていた藤井赤理は何者かに拉致監禁されてしまう。
ピエール瀧演じる柏原が「会いたかったよサニー」と気味悪く近づいてくる。
となりでリリーフランキー演じる小田はカメラを回しながら、ニヤニヤと気味悪く笑みを浮かべている
この映画、実際の事件が元になっているらしいです
「佐世保小6女児同級生殺害事件」実際の事件の方がはるかに恐ろしい事件。
観ていて感情が迷子になる
正直、この映画が何をしたかったのかが良くわからないんですよね
ネット、実際の事件を題材にしていて凶悪でのリリーフランキーとピエール瀧。
犯罪者を信仰してしまうカルト的な人達の恐ろしさと模倣犯が現れる事への警鐘?
拉致監禁されていく途中までの話の流れは大体繋がっているから理解はできるけれどもそこからの強引にネットとカルト信者たちとのやりとりが、あんまりにも唐突すぎて笑ってしまった。
おかしいだろってポイント
ピエール瀧の「愛してるからでしょーが!」
殴りながら言う言葉なのか?もう笑ったら良いのか、どう受け止めていいのか迷子
リリーフランキーに対して「ちん〇いじるの辞めなさい!」
リリーフランキーかなり役にはまってると思うんですよ。
なんとなくダメな人で子供の頃からの変な癖が抜けないっていう、居そうで居ない人を良く演じてると思うんです
ピエール瀧は凶悪の時の印象もあるから、こういった役になるんだろうなっていう予想があったのですが、面白くしてるのかどうなのかが最後まで良くわからなかった
きゅうりの先生とか笑うしかないだろう
子供のころに青臭くて食べれなかったきゅうりがサニーのお陰で食べれるようになりました。
いやいやいや、おかしいって
きゅうりと事件は関係ないから!
どうしてそうなった・・・
正直笑えない演出
途中何人も亡くなっていくのですがその時の表現がコミカルに見える
毎回同じようにテロップが出るのだけれど、面白くしてるつもりだったなら大失敗だと思う。
散々切羽詰まった演技をしていても間に入るこのテロップのお陰でどうしてもB級っぽさが出てしまっている。もうちょっと何かやり方無かったのか?
主演の北原理英は元AKB
スーパーバイザーに秋元康が携わっている
そういえば最近の日テレドラマの「あなたの番です」でも秋元康が携わっていた。
なんとなく最後のごちゃごちゃ感が似ている気がする
色々詰め込みすぎて破綻しているんだよなぁ
バイオレンスを前面に出さなかったのはこの辺も少なからず影響しているのかもしれない
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