エアコンの使い方なんてリモコン「ピっ」で終わりなのでは?
まぁそう言わずに覗いてってよ。
冬場っていつも電気代高いですよね~。
当たり前の話なんだけど電気代は使った分だけかかるんです。
なるべくなら使う電気の使用量を抑えたい所です。
勘定奉行に、あ・おまかせあっれ!
本題に入るよ。
暖房の仕組み
お湯沸かした時の湯気って上に向かいますよね。
暖かい空気は上にいくんです。
すると、空気の対流が起こります
あったかい空気が上に上がると冷たい空気が行き場所無くなって下に逃げてきます
あったかい空気と冷たい空気がグルグルと回って部屋の温度が段々と暖かくなっていきます。
暖かくなるのに時間がかかるのはこういった事も関係してるんですね!
サーキュレーターで空気の対流を助けてあげると部屋全体が早く暖かくなりますよ!
エアコンの風向きが変えられるのはご存知ですよね
可能な限り下向きに設定すると空気が自然とかき回されるので部屋全体が暖かくなります。
人のいる方に向けたいところですが、避けた方が良いと僕は思います。
この件については後で説明しますね。
ちなみに最新の上位機種では赤外線センサーで人間の体温を感知して最適な風向きに自動で調整してくれます。
電気代が高い理由
エアコンの冷暖房の仕組みは、ヒートポンプというシステムを使ってます
暖かい空気をポンプの様に循環させているイメージです。
この仕組みには弱点が一個あるんですね。
室外機で圧縮したガスは高温になって冷たい部屋の中で冷やされます、冷えるとガスが液体になります。その後室外機に戻ったガスは外の外気に触れることでさらに冷やされます。圧力が落ちてくると気体になるので、再び圧縮して高温のガスにします。
霜取り運転の話
暖房使ってると、たまーに室外機で冷たい空気が出てくるのは知ってますか?
先ほど説明したヒートポンプの仕組みで部屋の中の冷たい空気が外に逃げていると考えてください。
寒くなってくると、機械が凍る。
液体のガスが外気で冷やされた時に機械の表面に結露が起こります。
結露した水分が外の冷たい空気で冷やされると機械が凍り付いてしまいます。
エアコンの室外機が凍ってしまうと上手く機能しなくなるので、氷を溶かそうと動きます。
それが霜とり運転です。
霜とり運転中は暖房が一時的に止まってしまうんです。
暖房が止まると、せっかく暖めた部屋の熱が外に逃げていってしまいます。
暖房効率を上げるには家の断熱性も大事
家の断熱性が低いとちょっと止まっただけでも気温が下がりやすくなる。
窓は二重窓でもない限り断熱性がほとんどありません。
窓の多い部屋ほど、夏場は熱く、冬場は寒くなりがちです。
せっかく暖めても熱が逃げてしまうんです。
コンセントの隙間とか、点検口など、家の中は密閉されてるようでされてない。
隙間から熱が天井の方に逃げてしまいます
窓に断熱用のシートを張ると、空気の層が窓とシートの間にできるので断熱性能を上げることが可能です。ノリいらずで簡単に取り付け出来ますよ。
再び運転を再開したエアコンはフル稼働で暖め始めるので、電気代を沢山使うことになります。
家の断熱性能も関係してくるんですね。
同じ条件でも、夏場より冬場の方が電気代高いのは温度差も関係しています。
夏場と冬場では、適温25度とした場合に外気との差が冬の方が大きいです
そのため冬場は設定温度になるまでの時間が夏場より余計にかかってしまいます。
インバーターの仕組み
今のエアコンは運転開始時に強い力で動いて、あとは力を抜いて動いてるんです。
自転車は漕ぎ始めはツライですが、段々とタイヤが動き出すとそんなに力入れなくてもすぃーっと漕げますよね。そんなイメージです。
そのおかげで、ちょっとの外出ならば、つけっぱなしにしにした方が、小まめに切るよりも電気代が安くなります。
昔のエアコンは一定速度でモーターを回してました。
昔は小まめに電源切る事!ってデンコちゃんが言ってましたね。
今のエアコンは、つけっぱなしの方が効率が良いです。
エアコンの能力の話
一般的に、エアコンの能力は冷房能力と暖房能力で比べた場合、暖房能力の方が低くなっています。
そのため、夏場はエアコンが弱ってきてもそれほど効きが悪かったりする事に気が付かないんですね。夏場はある程度効いてしまう為に分からなくなってしまう。
冬場の方が解りやすく能力に差が出ます。
なるべく、必要な畳数よりワンランク上のタイプを選ぶと一年を通してお得に過ごすことが出来ます
気化熱の話
先ほど風向きの話をしましたね。なぜ人に向けない方が良いのかを説明します。
水分は蒸発した時に周りの温度を下げるって知ってましたか?
エアコンの風が直接体に当たるのが良くない理由は、
体の水分が蒸発した時に体温も奪っていくからなんです。
なるべく風に当たらないようにしながら、水分が蒸発しないようにするのがベストです
部屋の湿度を50パー程度に保つと体の水分が蒸発しにくくなるそうです。
湿度の件についてはこちらの記事に詳しく書いてあります
エアコンのお手入れで効率が上がる
室内機のお手入れ
室内機のフィルターのお掃除って定期的にされていますか?
フィルターに目詰まりがあると、エアコンの本来の能力が低下する事がわかってます。
フィルターにはホコリだけでなく、空気中に浮いている油も吸っている事が多いです。
特にリビングで使っているエアコンは要チェック。
一件綺麗に見えても洗剤で洗うと長年の油が落ちてきます。
使うのは台所用の中性洗剤で問題ありません。
カビが気になるようであれば天気のいい日に外に干しておくとよりベストですね。
室外機のお手入れ
室外機の裏側を見てください。網目になっている所に落ち葉が溜まっていたりしませんか?
以前、エアコンの効きが悪いと伺ったお宅で室外機の裏の落ち葉を掃除したところ無事に暖房が使えるようになったことがあります。
外に置いてあるものですから、たまに掃除しましょう。
裏側に物がある場合はどかしましょう。風が吸い込めないと効率が激減します!
エアコンの効率的な使い方 まとめ
- サーキュレーターを使って空気を対流させる
- エアコンの風向きは下に向ける
- 風が人に当たらないようにする
- 部屋の断熱性能を上げる(二重窓・断熱シート)
- 少しの外出ならつけっぱなしの方がお得
- エアコンの能力はワンランク上の物を選ぶ
- 湿度を上げて体から水分が逃げないようにする
- 室内機のフィルターは中性洗剤で洗う
- 室外機の裏側にある物を掃除する。
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