最近流行っている有機ELテレビですが、そもそも有機ELって何なのか知ってますか?
有機ELテレビを買う前に特徴とメリットとデメリットを知っておきましょう。
有機ELテレビとは
パネル部分が有機ELで出来ているテレビの事で
今までの液晶テレビとの最大の違いは明るさの表現が得意な事です。
それにより、
「完全な黒」を作る事が出来るのが最大のメリット。
もう、完全な黒が表現できる事に良い所の全てが詰まってると言っても良いくらいです。
4Kパネル
HDテレビ200万画素→4Kテレビ800万画素という画素数の違いがあります。
画素数は4Kの物がほとんどなので、映像のキメが細かく、今までギザギザしたり潰れていた映像がはっきりと映すことが出来ます。
例えば、アップで映った時に芸能人のクマとか毛穴もハッキリと映っちゃいます
色の表現が得意
色の表現できる数が大幅に上がったので、
微妙な色の違いが分かるようになりました。
表現力が上がった事で、花や、山などの映像はもちろんですが、
「青と紫と赤が混じった夕焼け」等の
微妙な色合いを上手に映すことが出来ます。
少し暗い所の映像を映すとその違いが明らかに解ります。
最近4K放送では、クラシックコンサートや
ライブ映像が流れてるのですが、
観客席の部分って普段は照明を落としているので液晶のテレビでは見えないんですね。
それが有機ELだと、
暗い客席に座っているお客さんの顔まで見えちゃうんです。
個人的には、ゾンビ映画が好きなので、
暗いシーンになった時に役者さんの顔が
解るのが嬉しいんですよ。
ゾンビ物って大体暗いシーンばかりですから(笑)
映画館と違って家庭用のテレビでは
暗闇で怖がってるのか、驚いてるのかが解らないから感情移入できなかったんですよね。
お客さんは薄さに驚く
有機ELパネルは、とにかく薄い。
紙の小冊子ぐらいの厚みです。
納品する時に、まず驚かれるのが、
パネルの薄さなんですよね。
今までの液晶のようにバックライトと呼ばれる
発光する部分が必要なくなったので、薄型になってます。
驚きのシャレオツ感。
テレビって家具に置いたときに
生活感がどうしても出てしまうんだけれど、
有機ELテレビは薄いのでオシャレ!
田舎のお婆ちゃんの家に置いても、
ホテルのスイートにいる様な高級感が出ますよ。
メーカーごとの違いはどこにあるか
因みに、主要な国内メーカーのテレビに使われているパネル部分は、ほぼLG社の物なんです。
違いは、中身の制御部分と、スピーカー部分。
映像の制御部分により、画面の綺麗さが結構変わります。
色の表現力や、色味の若干の違いは制御部分で出てくるんですね。
少し前に流行ったドンキで売ってる
激安のテレビは色が飛んだHDテレビの感じでした。
ほとんど内部の構造は、あるメーカーと同じはずなんですが、安っぽい映像になってしまってます。
なので制御部品が大事なんだなと、僕は思います。
音の違い
現在のテレビのスピーカーは、テレビ自体が薄型化してきていることもあり、小型化が進んでいます。
そのため、中広域の音は強いが、低音は弱くなりがち。
殆どのテレビは、
下向きだったり後ろの壁に反射したりすることで、立体的な音響を作ろうとしているが、
スピーカーの位置が正面についていない為に
どうしても、こもって聞こえてきてしまいます。
後ろの壁の反射音を利用している場合は
設置位置にも注意が必要。
ぴったりと壁にくっ付けて設置してしまうと
反響する空間が無いので狙っている効果が出にくいんです。
これは、テレビのスピーカーシステムによります。
音響の質を上げる為に、メーカーによっては、
スピーカーをテレビに組み込まないで別に用意したり、テレビモニター自体をスピーカーの振動版にするなどの工夫をしています。
オススメは、
テレビとは別に外部のスピーカーを用意して接続する方法です。
無線方式は若干のラグ(時間差)が出てくるので有線方式がオススメ。
有機ELのデメリット
良いことづくめに見える有機ELですが、デメリットは大きく分けて3つです
- 大きさ
- 焼き付き
- 寿命
画面の大きさ
4Kは仕組み上、
画面の大きさを小さくしてしまうと、画像が綺麗に映せないんです。
そのため、4Kを採用している有機ELテレビは大型の50インチ以上の物しかないのが現状です。
ディスプレイの大きさがデメリットなのですが、ふちの部分が小さくなったので
全体としての大きさは抑えられています。
大きなインチ数だと驚かれる方が多いのですが、あまり気にしなくても大丈夫です。
画面の焼き付き
画面の一部分にニューステロップや、字幕やゲーム画面のステータス画面などの
「同じ場所に長時間表示される物」が残像として残ってしまう現象の事。
正直どんなテレビでも起こる問題なんですよね。
現状存在しているプラズマテレビでも、
液晶テレビでも、有機ELテレビでも起こります。
ただ、液晶に比べると、
有機ELやプラズマの方が焼き付きが起こる確立は高いと思う。
原因は発光方式が違うから。
発光方式の違いはメリットでもあり、デメリットでもあるんです。
液晶と違い、パネルの素子自体が光るので、劣化した時に目立ちやすいんですよ。
例えば、
一日中、家でゲームしてたりするハードな使い方や、家で24時間、テレビをずっと見ているような方は焼き付きを起こしやすいので注意が必要。
大体の場合は、焼き付き防止のために
メンテナンスモードが途中で入るので、極端に長時間使わないのであれば全然気にしなくてオッケー。
一度発光を止めて黒い画面に戻すことで焼き付きを抑えるようにしています。
有機ELの寿命
映像素子が劣化すると段々と明るさ(輝度)が落ちてきます。
買った当初は綺麗に映せても10年も経てば明るさが落ちてくるんです。
ただ、徐々に明るさが劣化してくるので見ている本人は劣化に気が付きにくい。
たまに遊びに来る親戚のオジサンが見た時に、
「あれ?昔に比べて、ちょっと色がボヤっとしてきたかな」と気になるくらい。
因みに液晶でも明るさが落ちます。
結局どのテレビでも同じ様に劣化していくんですね。
倍速再生は絶対に外せない機能
倍速再生がないと、
スポーツや、速いコマのアニメーションを見た時に残像が出てしまったり、口と動きにずれが出てきてしまうんです。
なので、倍速再生機能が付いてる物を選ぶのがベスト。
高い買い物なので、後悔しない物を選んで欲しいです。
有機ELテレビのメーカーごとの違い
実際は他にも別のメーカーさんから販売されてます。
僕が触ったことのある物以外は、詳しくないので、ここでは控えておきます。
ソニーBRAVIA(ぶらびあ)
画面自体が振動する「サウンティーナ」という
独自の仕組みで音を前に飛ばすことが出来るのが最大の特徴。
この機能って今のスマホの仕組みから転用してて「画面を振動させて大きな音を出す」という発想からきているらしいです。
スタンドや配線関係を見えないようにデザインされてるので、テレビ台に置いたときに画面が浮いているような錯覚を起こします。
画面が綺麗なのも理由なんですけどね(笑)
LG
現状世界シェアNo.1のメーカー。
ディスプレイは国内メーカーでもLG社を採用しています。
そのため、自社で製造した有機ELテレビが安く出来るのが最大の特徴。
価格の安さは圧倒的で、物によっては他社の半分以下の金額で購入できるます。
正直な所、映像関係の仕様が公表されてないのは、性能で勝負してないという事なんだろうと思ってます。
パナソニックVIERA(びえら)
オリンピック・パラリンピック公式テレビの名は伊達じゃない。
オリンピックの大型ディスプレイに採用され、
会場の小型モニターにも採用されてます。
プロの現場でも使われてきた実績から、
素早い動きに対応できるのがわかりますね。
映像の品質は折り紙付きで、
あの映画で有名な「ハリウッド」の現場でも採用されているほど。
映画製作会社は映像のプロですから、いかに信用されているかが解ります。
ソフトウェアの質が高く、日本だけではなく、世界中でその品質が評価されてます。
有機ELテレビのまとめ
最後に、ここまでの内容をまとめたいと思います
- 発光方式が違うから、映像が綺麗
- 完全な黒を表現できるので暗闇でも潰れない
- 焼き付きは起こる
- 寿命は10年
- 映像で選ぶならパナソニック
- 音で選ぶならソニー
- 安さで選ぶならLG
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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